ゲームスライダーの調整2

前回のスライダー調整の掲載からあまり時間がたっていませんが、最近少々やりこみながら微調整をしたのでそれを紹介したいと思います。(この考察は2010年2月1日時点でのものです。)

私の嗜好

私は試合を5分/Qに設定して、1試合を約30分で終わるようにしています。あまり長いのが好きじゃないためですが、必然的に総得点は実際のNBAの半分以下になります。しかしながら、普通にプレーした時に各部門の数字の比率がそれなりに実際のNBAの試合に近くなるように色々試行しています。ただ、ゲームとしての爽快感、スリル、プレーヤー技術の反映といった面の“楽しさ”を失わないよう、バランスを取ってるところもあります。

2K10の傾向

現段階では2K10はPROレベルでも十分に手ごたえがあり、また、ゲームバランスも優れているように思われます。これは、

  • CPUのヘルプディフェンスが早くなったことで、ゴール下での収縮が起こりイージーシュートが減った。
  • パスの精度にバラつきが出て通り難くなり、また無理なパスがパスカットされることが増えた。
  • 1対1でのディフェンスで抜きづらくなった。
  • CPUのシュートが相変わらずよく入る。フリーだと更によく入る上、1対1で操作が遅れると簡単に抜かれるため、フリーが良くできる。

といったことが理由だと思います。

さて、前回の調整でヘルプディフェンスの性能を向上させて、オンボールディフェンスを上げたところ、スタッツは意図した方向に変わったものの、ゲームとしてはユーザの技術介入度が下がった感がありました。また、シュートもゴール下での不自然なミスが若干目立つなどの問題点も出てきました。

あと、アソシエイションをプレーして改めて気付いたことに、試合前の練習やコーチングの強調指示等による補正の存在があります。今回の調整では練習効果の補正数字から前回までの設定で大きく変更しすぎていると思われるところを再調整しています。

設定紹介

では、具体的な設定を紹介していきます。

ゲームプレーセッティング

相変わらずCPUの難易度レベルは「Pro」です。試合時間を長くする場合は、ゲームスピードと後述するファールアウトの数とを合わせて調整すると良いと思います。

項目 意味 設定値 備考
Difficulty ゲーム難易度 Pro まだ難易度を上げるほどゲームをやりこんでいないので。スライドー調整しても簡単に感じたら上げるかもです。
Quarter Length 1Qの時間 5 Minutes 個人の趣味で5分にしています。長くするならファール等の設定も変える必要が出てきます。
Fatigue 疲労の有無 ON 選手の疲れない試合は、交代の必然性がなく面白くないので当然ONです。疲れ方の調整は別パラメーターで可能です。
Injuries 怪我の有無 ON 試合中のケガは珍しいのですが、稀に起こるアクシデントは気持ちの高揚に一役買うこともあるのでONがお奨めです。発生の可能性は別のパラメーターで調整可能です。
Clutch Factor クラッチ要素の有無 ON 個人的にクラッチ要素がある方が好きです。後述のパラメーターで影響度を調整できるのでONがお奨めです。
Real Player FT% フリースローの自動化 OFF これをONにすると、FTのスタッツもより現実に近くなります。ただし、自身で操作できないので運任せな面が増えるので私はOFFにしてます。
Game Speed ゲームスピード 50 1Qの時間を長くした場合には、この数値を低くしてバランスを取ります。個人的にはこのままか、あるいはほんのチョッと下げたい感じです。
Free Throw Difficulty フリースローの難易度 80 オフでは一投目のカメラアングルによりタイミングが変わるため難しいと思いますが、慣れればそうでもなくなりますので少し難しくなるように調整した方が緊張感があり面白いです。

NBAルール

ここでは、ルールそのものというよりは、主にファールの頻度を調整します。「Foul Out」の値は試合時間に応じて調整して下さい。私は5分/Qの設定では安直なスティール狙いやゴール下でのレイトブロックを抑制する意味で5ファールでアウトになるよう設定しています。

項目 意味 設定値 備考
Foul Out ファールアウトになるファール数 5 5分で6だとファールアウトのプレッシャーが無いので5にしています。4でも良いかも知れません。
Charging Foul チャージングファールの採られやすさ 50  
Blocking Foul ブロッキングファールの採られやすさ 50  
Reeaching Foul リーチングファールの採られやすさ 50  
Shooting Foul シューティングファールの採られやすさ 50  
Loose Ball Foul ルーズボールファールの採られやすさ 60 あまり採られないので少しだけ上げています。

ゲームスライダー

シュート

デフォルトのままだと、シュートは決まりすぎる気がしますので、FG%が適切になるよう、インサイドとアウトサイドのバランスを見ながら変えて行きます。また、CPUはリリースタイミングのミスが無いのか、やたら入るきがしますので若干ユーザー側より多めに下げています。ヘルプディフェンスを調整したことと、プレーに慣れてきたことでフリーの状態が減りましたので、前回より若干上げています。

Offenseの設定
項目 意味 設定値
(User/CPU)
備考
Inside Shot Success ノーファールエリアでのシュート成功率 46/46 44で不自然なはずし方も目立ったので46まで戻しました。
Close Shot Success 近距離でのシュート成功率 47/46 ここら辺は微妙なところですが、全体のバランスを見て下げています。
Mid-Range Shot Success 中間距離でのシュート成功率 48/47 同上。
3pt Success 3ptエリアでのシュート成功率 49/47 やはり若干CPU決めすぎな気がしますのでユーザ側より下げます。
Layup Succes レイアップの成功率 50/50  
Dunk Success ダンクの成功率 50/50  
Dunks in Traffic 近くにディフェンスがいる状態でのダンク成功率 20/20 これを下げるのはシリーズを通してのお約束になりつつあります。

ディフェンス

如何にインサイドとアウトサイドのバランスを取るかが、リアルな試合を演出するコツになります。ディフェンスは「抜かれにくく、抜きにく、パスが容易に通らない」くらいが丁度良い気がしますが、幸い今作ではインサイドのシュートが接触判定されるパターンが増えたことと、ポストプレーのシステムが一新されたことで、インサイドディフェンスがやり易くなりました。これにより実際のNBAさながらにアウトサイドからの得点が試合を左右する展開も起こりやすくなっています。

Defenseの設定
項目 意味 設定値
(User/CPU)
備考
Steal Success スティールの成功率 50/50  
Help Defense Strength ヘルプディフェンスの有効度 55/55 ディフェンスが強化されるように少し上げています。

属性

ここでいう属性とは、個性といい換えても良いかもしれません。すなわちプレーヤーの個々の能力それぞれへ影響を与える項目です。前作より引き続き、コーチが試合に与える影響も設定されていますので、関連する能力を安易に弄ると、チーム間格差が大きくなり、バランスを崩すかもしれないので注意が必要です。

ここでは前回大きく上げたDefensive AwarenessとOn-Ball Defenseを調整することでディフェンスに関するユーザーの技術介入の度合いを増やす(戻す)ことを意図しました。

Attributesの設定
項目 意味 設定値
(User/CPU)
備考
Quickness コート上での俊敏さ 50/50 これが高いと、1対1で抜き易いのかも知れません。下げるのも一つの手ですが・・・
Vertical ジャンプ力 50/50  
Strength バックダウンでの押し合いの強さ 50/50  
Stamina 疲労への耐性 50/50  
Durability 怪我の回避力 50/50  
Hustle ルーズボールへのダイブ能力 50/50  
Ball Handling アイソモーションの豊富さ 50/50  
Hands ボールキャッチの上手さ 50/50  
Dunking Ability ダンク能力 50/50  
On-Ball Defense ボールマンの動きへ反応する能力 53/53 55だと必要以上に性能良く追従することもありましたので53まで下げました。
Stealing スティールの上手さ 50/50  
Blocking ブロックの上手さ 50/50  
Offensive Awareness ルーズボールとダブルチームへの反応 50/50  
Defensive Awareness ヘルプディフェンスでのボールハンドラーへの反応 60/60 75だとどんな選手も超反応をするような気がしたので60まで下げました。
Offensive Rebounding オフェンスリバウンドをつかむ能力 50/50  
Defensive Rebounding ディフェンスリバウンドを掴む能力 50/50  
Clutch Factor クラッチシチュエーションでのシュート成功裏 50/50  
Consistency ショットの好不調の安定性 50/50  
Injury Saverity 怪我への耐性 50/50  

プレー傾向

プレー傾向の調整はUSERよりはCPUの方でより重要性が高いでしょう。そもそもユーザーが操作するプレーヤーの傾向は操作に依存するわけですから、ここでのユーザー側の設定はボールを持たない選手の動きに影響があるものと思われます。中にはチーム戦術に影響するCoach Profilesと関連するものがありますので、この辺りの調整はチーム戦術と比較しながら判断する必要があります。

Tendenciesの設定
項目 意味 設定値
(User/CPU)
備考
Take Close Shoots インサイドショットを撃つ度合い 50/50  
Take Mid-Range Shoots ミドルショットを撃つ度合い 50/50 CPUのミドルショットが少ない気もしますが・・・
Take 3pt Shoots 3ptショットを撃つ度合い 50/50  
Attacks The Basket バスケットにドライブを仕掛ける度合い 50/50  
Look for Post Players ポストプレーヤーにパスを入れる度合い 50/50  
Throw Alley Oops アリウープパスを出す度合い 50/10 CPUのアリウープパスが多すぎるので大幅に下げました。
Attempt Dunks ダンクを狙う度合い 50/50  
Attempt Putbacks プットバックショットを狙う度合い 50/50  
Throw Flashy Passes 派手なパスを狙う度合い 50/50  
Commits Fouls ファールを犯す度合い 55/57 ファールが少なすぎる気がするので上げています。CPU側は操作ミスが無い分、若干上げてバランスを取っています。
Plays Passing Lanes パススティールを狙う度合い 50/50 下げた方が自然かも知れませんが、パスが通り過ぎると面白く無いのでそのままです。
Go for on Ball Steals スティールを狙う度合い 55/55 CPUがあまり1対1でスティールを狙わないきがするのでちょっとだけ上げます。
Contests Shots ショットを防ごうとする度合い 55/55 特に味方CPUのディフェンスがルーズな気がするので上げています。
Backdoor Cuts バックドアカットを行う度合い 50/50  

まとめ

今回の調整ではディフェンスのバランスを見直していますが、これはヘルプディフェンスを意識したオンボールディフェンスを練習しながら行っています。2K10では1対1のディフェンスで操作やポジショニングを誤ると一瞬で抜かれる事態が発生しますが、横の動きだけでなく、縦の動きとディフェンスの距離感を意識することで、少しはマシな状況を作れる気がします。最近はこの辺りを上手くコントロールしながらプレーするのが自分の課題です。勿論、全部止めるのは不可能で、トニー・パーカーやバロン・デイビスにペネトレイトからのレイアップを決められても、「そんなもんだろう」と納得しながらディフェンスを楽しんでいます。