トレード

ベースイヤー・コンペンセーション

バード例外、アーリーバード例外条項や、ルーキー契約の延長などで、新契約の1年目の年俸が前年の120%を越えた選手にはベースイヤー・コンペンセーションという条項が適用され、トレードする際のサラリーの基準額を、その選手の前年度の年俸、あるいは新契約の50%のいずれか高い方として計算しなければならなくなります。

サイン&トレード

自チームからFAになった選手と再契約を交わした後に、その選手をトレードで放出することをサイン&トレードといいます。この場合、FAとなる選手とは3年以上の契約を結ぶ必要があります。他チームからFAで取得した選手は期限日まではトレードで放出することはできません。

FA契約後のトレード

他チームのFA選手と新たな契約を結んだ場合、その選手は契約日から3ヶ月、あるいは12月15日までのいずれか遅い方の期限まではトレードすることができません。

解雇後の再契約

トレードされた選手が移籍先のチームから解雇された場合、元の所属チームはトレード成立日から30日(オフシーズンの場合は20日)が経過しないとその選手と再契約することができません。

現金による譲渡

トレードの際に、現金の譲渡を交渉条件に含める場合、その金額は300万ドルまでに制限されています。

1年契約選手のトレード

1年契約の選手で、その契約終了後にバード例外条例や、アーリー・バード例外条例が適用される選手は、契約期間中は選手の合意なしにトレードする事ができません。もし、選手がトレードに合意した場合、その選手はシーズン終了後のバード例外、アーリー・バード例外の権利を失います。

トレードデットライン

シーズン中のトレードは、2月下旬に設定される、期限日までと定められていて、その期限日のことをトレードデットラインといいます。

オプション契約

選手とチームの契約時に取り交わされる場合がある契約オプションで、トレードにかかわるものには次のようなものがあります。

トレードキッカーオプション

選手が契約を交わしたチームからトレードで他のチームへ移籍させられた場合に、新たに獲得したチームがサラリーを一定量上乗せして払わなければならないとする特殊オプション。増額量は契約選手ごとに異なる。

トレード禁止オプション

通常、チームは所属している選手のトレードを自由に行う事ができますが、このオプションを持つ選手は選手自身の合意が無い限りトレードする事ができません。実際のNBAでは現役選手としては唯一コービー・ブライアントがこの権利を有していると言われています。